謹んで新年のご挨拶申し上げます。伊賀崎に御座います。
2017年1月5日 木曜日 by ブログ
謹んで新年のご挨拶申し上げます
伊賀崎に御座います。
今年は年末から年始にかけ名古屋城にて新演目『光陣演武』や『徳川義直公の出陣の儀』、『必勝!かやの木』をお送りし、沢山の皆様の笑顔から始まる一年と相成りました。
やはり「笑う門には福来る」で御座いますな。
お正月の飾りに門松ってのがございまして、年神様をお迎えするために門に飾りを致します。
実はこの飾り、我らが徳川様とも深い縁がございまして、通常門松は『松』『竹』『梅』と縁起の良き物で作られており、昔は松が主で竹も寸胴と呼ばれる平面に切られた物が飾られておりました。
時は戦国、三方ヶ原の戦いの後、信玄公より
「松枯れて、竹類無い(たけ たくひなき)明日かな」
との書状に我らが徳川様が
「松枯れで、武田首無き(たけだ くびなき)明日かな」
との返信をしたのち寸胴の竹を信玄公の首に見立てて斜めに削ぎ落とした事から、今の様な形に飾られる様になりもうした。
ただ、竹の節をまたぐ切り口の半円は、まるで人が笑っているかの様な形をしており、縁起の良きものとして受け継がれてきたものでも御座います。
本年も皆々様と笑顔で福を呼び込む一年でありますように心よりお祈りしつつ新年のご挨拶とさせて頂きます。
伊賀崎道順