毎度いきなりご無礼をば伊賀崎に御座います。
毎度いきなりご無礼をば伊賀崎に御座います。
遅れ馳せながら先達ての「名古屋城老舗街道2016」には多くのお客様のご来場、
ご声援誠にありがとうございました。
沢山の方々と出会い、また名前覚えて頂けた事大変嬉しく、
本来ならばそのお一人お一人の元に馳せ参じ御礼申し上げるが筋の所、この様な形にて失礼致します。
さて折角、徳川隠密隊をお見知りおき頂けましたので、 本日は私、伊賀崎が剣技について少々講釈させて頂きたいと思います。
暑苦しい話故、姫様方には退屈かと存じ上げますが暫しお付き合い程、よろしくお願い致します。
剣技の型には基本的に打太刀と仕太刀と言うものが御座います。
これは後の先を取るための仕掛ける側と受けて打ち込む側に分かれているって話なんですが、
分かり易く話せば、攻め方と受け方って事になります。
この攻め方、受け方が無数にあり、その組み合わせで型や我々が行っている対人演武が出来上がります。
技と技、お互いの間合い、制空権を取り合う駆け引きが生まれてきて、まるで小規模な合戦とも言えましょう。
また攻め方にも実直に切る一手であったり、相手の体勢を崩す崩し手、相手の動きを誘う誘い手 受け方にも真っ正面から相手の攻撃を受ける一手もあれば、攻撃をいなす、かわす、等々が御座います。
特に我々が行っている演武の攻めや受けには意外と個性と言うものが出まして、保長様や私などはあまり受け太刀をせず、誘い、そらし、攻めに転じる技が多く、正成や藤林殿は真っ直ぐな攻め受けを得意とされてます。
正重は… 独自の剣技を研究している最中とか… 話は逸れましたが、この様な見方をして頂けると一見派手に、一様に見える演武も、その中にはお話があり、またお互いの駆け引き、気持ちのやりとりがあり、より楽しめる物と相成りましょう。
幸い、今度の25日(土)26日(日)にはパロマ瑞穂スポーツパーク内レクリエーション広場「にぎわい広場」にて忍務が御座いまして、25日(土)の演武の一部にある『正成 対 藤林殿』が、翌日26日(日)には『正成殿 対 伊賀崎』となってます。
演武自体は同じでも正成殿の誘い手を実直に受け、攻めに転じる藤林殿と誘い誘われる伊賀崎の攻め、また誘いつつ受けに回られる正成殿の動き… お互いの駆け引き、気持ちのやりとり等、お見せできると思います故、
もしお時間許しますれば、両日の違いをご覧頂きたく思います。
今後も奥深く魅せる求道者たらんとする隠密隊をどうぞご贔屓に。
伊賀崎道順