昔も今も 【服部半蔵保長】
『昔も今も』
伊賀崎道順です。
先達4月29日、30日にイオンモール鈴鹿様、イオンモール明和様にて忍務があり、私伊賀崎も保長殿に付き従い参戦して参りました。
まぁ付き従いなどと申しますと、大仰しく聞こえますが、伊賀忍者とは本来は組単位、家単位
その各組、各家が話し合って忍務を行うのが通常です。
そうは申しましても今は今、昔は昔、この日も伊賀の忍砦の黒影殿、羅希阿殿と楽しくご一緒させて頂いたのですがね。
ただ、古い私などはついつい昔を引きずってしまっていけません。
今と昔の話と言えば、今の幼き忍者さん達は凄いですね。
この日、忍者体験に参加して下さった幼き忍者さん達の秀逸な事と言ったら。
私の幼少の頃を思い起こしましても到底足下にも及ばない程お上手でした。
私も早々に時代の流れ、歴史の流れについていかねば忍者失格になってしまいますね。
そうそう秀逸と言えば何も技だけではありません。
実は我々幼き忍者さんに『伊賀の忍び飯』なる干し肉の兵糧を頂戴してしまい、そのお心遣い、それはそれはありがたかったです。
この鈴鹿、明和と言う土地は、奇しくも『神君伊賀越え』の行程にとても近く、その土地にて忍務を同じく集いし忍びと現地での兵糧の差し入れ。
昔の伊賀越えも呼びかけに応じてくれた同心の温かみ、また現地での兵糧の差し入れは、ただの握り飯でさえ大変な御馳走でした。
今回は別忍務にあった正成殿がいらしたら、その再現にさぞや懐かしんで涙してたのではないでしょうか。
初めに今は今、昔は昔などと申しましたが、今も昔も変わらぬ人の情けに触れ、人の温かみを強く噛み締めた二日間でありました。
今後も温故知新、古きも新しきも知る隠密隊をどうぞ御贔屓に。
伊賀崎道順